[エッセイ」胆石は温泉玉子


今日は、兄の胆石の手術に立ち会った。
手術が終了し、手刀された先生から、胆石を見せていただいた。
その大きさに、ビックリした。
小さなニワトリの玉子ほどの、大きさがあり、温泉玉子のように、黒いのだ。
先生は、胆石の名医であり、今まで1000件の手術の経験があるが、
この胆石の大きさは、ベスト5に入るということだった。
胆石の中身は、コレステロールが、結石したものであると説明していた。
食生活が、肉食で、油っこいものを多く、摂取することにより、
コレステロールが蓄積される。
そして、コレステロールが結石して、胆石になりやすくなる。
コレステロールは、胆石だけでなく、
内臓脂肪やメタボリック症候群(代謝異常)など、成人病の原因にもなる。
全身麻酔なので、手術室から搬送されて来た兄は、
大きないびきをかいて、眠っていた。
手術は、無事終わり、安堵した。
そういえば、先生が、胆嚢から胆石をメスで切り開いて、取り出したとき、
「手品みたいでしょ。」
と、ジョークを言って見せたのが、印象的だった。


*成人病は別名、生活習慣病と呼ばれる。