相撲観戦


昨日、大相撲五月場所を、東京両国国技館で観戦した。
升席で、三人でゆったり観戦することが出来た。
升席は、四人用のスペースではあるが、最近の日本人も、体型が大きくなり、
少々窮屈の感がある。
今場所は、横綱朝青龍が三日目から、大関栃東が七日目から、休場している。
そうした、横綱不在のなかで、気を吐いているのが、関脇雅山である。
雅山は、大関から、陥落しており、再び大関帰り咲きを狙っている。
14日までで、13勝1敗で、大関白鵬と並んでいる。
千秋楽の今日、優勝が決まる。
昨日は、横綱休場ではあったが、満員御礼の垂れ幕も下がり、
活気のある取り組みも多く、楽しい相撲観戦であった。
友綱部屋魁皇が、敗れたのが残念だ。
魁皇は、日本の力士らしい、風貌があり好感を持てる関取だ。
さて、相撲は、国技であることは、誰もがご存知だと思う。
そんな、相撲に、日本の伝統やしきたりをみることがある。
最高位の、横綱を引退しても、新米親方として、
場所中は、警備を手伝ったり、受付で、もぎりをしたりすることで、
一から親方修業をする。
過去の栄光は、栄光として、
ただし、親方としては、雑巾掛けからのスタートだ。
そうした、下積みを経て、今度は一人前の親方としての、
心技体を確立する。
随分前になるが、千代の富士が、横綱を引退した年のことだ。
東京場所を観戦したとき、千代の富士が、
ジャージ姿で場内案内をしていたことがあった。
それも、自然な感じで、何の違和感もなく場内の雰囲気に、
溶け込んでいた。
国技である相撲が、そうした、しきたりを、
大切に守り、ひいては、日本の精神文化の継承をしてもらいたい。
時代と共に、体質を変えねばならぬこともあるだろうが、
心のちょん髷は、切らないで欲しい。
十五日、千秋楽、
白鵬か、雅山か、優勝は何れに・・・


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