三社祭り


三社祭白き肌えの神輿瘤 (さんじゃさい しろきはだえの みこしこぶ)



5月20日、21日は、浅草三社祭り。
三社祭は、江戸三大祭りのひとつ。
粋の良い若い衆が、浅草の町を練り歩く。
神輿を担ぐ男達、褌姿の尻が揺れている。
神輿を担ぐ男衆もいなせだが、
粋で艶やかな、女衆も目立っている。
そんな中で、担ぎ屋の誇りは、肩の隆々とした神輿瘤だ。
男の神輿瘤は、雄雄しく盛り上がり。
女の神輿瘤は、白い肌が艶っぽい。
男伊達と女伊達の共演。
三社祭りが、お開きになると、
いよいよ、夏がはじまる。


万太郎の祭の俳句を、ふと思い出した。
神田川祭の中をながれけり」(久保田万太郎


 久保田万太郎は、浅草生まれ。
 浅草を愛し、浅草を書いた作家。
 著書に[春泥]「浅草風土記」などがある。