百日紅と月下美人

夏の花といえば、みなさんは何を思い出すだろう。
向日葵、水芭蕉、ラベンダー、合歓木、胡瓜、
朝顔、都忘れ、ユリ、アザミ、そして、百日紅月下美人
私は、炎天下で赤い花を咲かせる百日紅さるすべり)と
月夜に白い花を咲かせる月下美人(げっかびじん)に、夏を感じる。
勿論、黄色い向日葵(ひまわり)の花も夏らしいし、
東京の下町の路地裏の朝顔にも、夏の風情がある。


百日紅は、100日間花を咲かせるのが、名前の由来。
「猿滑」とも書く。
幹がスベスベで、猿も登れないことから。
高は、5メートルほどの木。
夏を中心に赤い花を咲かせる。白い花もある。


月下美人は、真夏の夜、白い大輪の花が香る。
シェークスピアの「真夏の夜の夢」のようだ。
月下美人花言葉は、儚い美、儚い恋、繊細、快楽、
艶やかな美人だ。
その香りは芳醇であり、匂いで花が咲いていることが
わかるほどだ。
開花するとき、耳を澄ますと、花びらが擦り合う音が、
聞こえてくることがある。


「夏の花」といえば、いまひとつ。
原民喜の小説「夏の花」を思い出す。
確か、中学の国語の教科書で読んだ覚えがある。
広島の原爆の光景をリアルなタッチで綴っていた。


月下美人を女優に譬えたら・・・「夢千代日記」の吉永小百合夏目雅子


『眞乙女の女となりしあさぼらけ月下美人の香りまどろむ』


月下美人を兼題にして、短歌をつくりました。


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