励ます女たち

純情きらり」の女性たちは、よく男達を励ます。
杏子(井川遥)と鈴村(高橋和也)の婚儀の宴の席、
 ヤスジ(相島一之)に召集令状が来る。 
「冬吾、生き延びて絵を描け。」ヤスジは冬吾に絵を描くことを託す。
男同士、泣いて抱きあう二人。
冬吾は、一心不乱に絵を描く。


「俺はもう死ぬのは怖くない。俺は死んで絵が描けなくなるのが怖い。」
画家冬吾(西村秀俊)の言葉らしい。
「私は冬吾さんが死ぬのが恐い。」
冬吾を見つめ、桜子(宮崎あおい)は哀願する。
「冬吾さんは、生きなきゃいかん。」
純情きらり」の女性たちは、よく男達を励ます。
そんな女性の言葉に、男達は生きる希望を見つける。
桜子と杏子、女性たちは、戦争に行く男達に生きろと励ます。
竹下景子の最後のナレーション。
「桜子と冬吾二人の過ごせる時間は、だんだん少なくなっていました。」