安全の配慮

会社の後輩社員と車に同乗している時、
前方を、母親と子供が歩いていた。
子供は、車道側を歩いていた。
ドライバーの後輩社員がふと、
「最近、子供を道路の外側に歩かせるお母さんが多いですね。」
そんなことを言っていた。
確かに、私が子供の時代には、子供を車道側に歩かせる
お母さん方は少なかった。
安全に対する親の配慮があった。
誰かに守ってもらうより、親が守ることを
第一にしていたように思える。


自分の体験からも、
かなり子供時代は怪我をしながら、
安全と危険の見極めを学んだ。
痛い思いをして、自分を守ることを覚えた。
機械化された現代は、
古代のような、獣からの身の危険は少なくなったが、
機械による危険が、新たに生じている。
転んだ擦り傷ではすまないことも多い。
安全に対する配慮は、
社会や企業にも、勿論あるが、
ひとりひとりが、自覚して取り組まなければ、
解決しない問題でもある。
子供を車道側に歩かせる、
それは、取りも直さず自動車事故の可能性を増すことになる。
少子化の中で、子供達への期待は強い。
しかし、逆に子供への大人たちの安全への
目配り気配りが、足りなくなってはいまいか。