喜劇の灯火

藤山直美が、「芋たこなんきん」で活躍している。
藤山直美は、芝居でも活動しており、若くして座長の経験もある。
彼女の父親は、関西喜劇にこの人ありと言われた藤山寛美だ。
私も、寛美の芝居はテレビで視ていた。
大宮敏充のデン助が話題を呼んび、テレビ放映された、
「デン助劇場」と藤山寛美松竹新喜劇
東西の喜劇の大御所、大宮敏充藤山寛美
どちらも、下町を舞台にした人情喜劇であったと思う。
藤山直美の、一挙一動に父、寛美の面影がある。
DNAは、受け継がれているなと思う。
ただ、少し朝ドラとしては、テンポが良すぎるところもある?
前作の「純情きらり」のテンポに慣らされて視聴者には、
慣れるまで、多少の時間がかかるのではないか。


藤山直美は、数少ない女性の喜劇役者だ。
嘗て、ミヤコ蝶々が、漫才のみならず、
映画、芝居、ドラマで、喜劇女優として活躍していた。
森田健作や、寅さん(渥美清)の母親役も演じていたと、
記憶している。
森光子も、もともとは、喜劇を得意としていた。
芋たこなんきん」で藤山直美の喜劇役者の本領を、
遺憾なく発揮してほしい。
父、寛美から受け継いだ、喜劇の灯火を消さず、
喜劇役者として更なる活躍を期待したい。