ブーケ(花束)

BSを視ていたら、八代亜紀が出演していた。
昔ながらの歌、「愛の終着駅」も歌っていたが、
少し毛色の違う曲「花束(ブーケ)」も歌っていた。
「花束(ブーケ)」は、好きな歌だ。
華やかな印象の歌で、30代〜40代の女性にも、
隠れた人気がある。
一人暮らしに慣れ、仕事も順調に行っている女性。
ある日、ポストに花束(ブーケ)が挿してあることに気付く。
直観で、このキザなプレゼントは、昔の恋人だと思う。
恋愛を忘れていた、女性の心に華やいだものが甦る。


  罪な心が届けられ

  わたし女を思い出す


と言う歌詞に、女性の揺れる気持ちが表現されている。


花束(ブーケ)を聞ききながら、
何故か、なんの脈絡もなく「ベルサイユのばら」の
オスカルが、私の頭に浮かんだ。


「わたし女を思い出す。」
という「花束」の歌詞と、オスカルの秘めた女心が
重なったのかもしれない。



  わたしは バラの運命(さだめ)に生まれた
  華やかに 激しく 生きろと 生まれた
  バラは バラは 気高く 咲いて
  バラは バラは 美しく 散る


薔薇の化身オスカル。
私は、北欧文学を勉強していたので、
なんとなく、スウェーデンの貴公子、フェルゼンに好感を持った。
私だったら、マリー・アントワネットより、
オスカルに惹かれるなどと勝手に思い、
何故、フェルゼンはオスカルの気持ちを
察することが出来ないのだろうなどと、一人やきもきしていた。
けだし、人の好みは千差万別だ。


女性は花の魔力に魅入られるのは何故か?
未だ、解かるようで解からないのが、
正直なところだ。


* 最近、ハプスブルク帝国に興味がある。
  アルプスの小国から、日没無き大帝国を
  築いた欧州最大の王朝、ハプスブルク家
  フランス女王、マリー・アントワネットは、
  ハプスブルク帝国の女帝、マリア・テレジアの娘だ。
  ベルばらの時代は、ブルボン家ハプスブルク家
  抜きでは語れない。