尖がり女優、沢尻エリカ

良い意味で、沢尻エリカは尖がっている。
映画「手紙」により、東京・渋谷のBunkamura、
「第19回東京国際映画祭」の赤絨毯を堂々と歩く沢尻エリカ
茶パツに豹柄のハーフコート、黒の皮手袋。
ブラウンのグラサンが派手だ。
濃紺のジーンズと黒のブーツも印象的。
「私はスターよ」という感じがバリバリ出ていて、
爽やか!だ。
お金持ちのお嬢っぽく、我が儘一杯。
ただ、彼女は若手女優のなかでは、演技はピカイチだ。
性格俳優の萌芽もある。
若手の芸能人やお金持ち坊ちゃん、お嬢ちゃんの集まり、
1960年代の六本木「野獣会」の匂いがある。
若手男優も、いま少しキラキラしたナイス・ガイ(古い!)
が登場しないだろうか。
それとも、私が、気がつかないだけなのかもしれない。
男が惚れる男。
往年の石原裕次郎のような、
若者に圧倒的な影響力のある男優。
多様な価値観の現代、
時代はそのよう俳優を求めてないかも知れないが・・・・
沢尻エリカ長澤まさみ
陰と陽の二人。
弁証法ではないが、
持ち味の違う二人が、切磋琢磨して、
互いに刺激し合いながら、
今後も活躍することを期待したい。



* 私が注目している若手男優は、
 深作欣二監督の「バトル・ロワイアル」で好演した、藤原竜也だ。
 蜷川幸雄演出の「身毒丸」でも評価を得ている。
 そうした、演劇人としても、傑出した才能がある。
 藤原竜也は、繊細な中に、大らかな印象もあり、
 多方面に活躍できる稀有な俳優だと思う。