ガラシャ夫人の夕紅葉


功名が辻」の細川ガラシャ長谷川京子)の最後を視て、俳句にした。
 

『散るや散るガラシャ夫人の夕紅葉』


槍で胸を突かれ、お玉(長谷川京子)は絶命する。
キリシタンガラシャは、自害できない。
ガラシャの父、明智光秀坂東三津五郎)が、
一豊(上川隆也)に残した今生の言葉、「生きて、乱世の行く末を見よ」
という言葉を、千代(仲間由紀恵)は文に認めるが、
ガラシャは来世の道を選ぶ。
ガラシャの館に、火が放たれ、炎の海となる。
私の中で、その炎と夕紅葉の紅(くれない)が二重写しとなり、
細川ガラシャの数奇な運命そのものとなる。
ガラシャ夫人の夕紅葉』
ガラシャの御霊が、夕紅葉に変化する。
夕紅葉、それはガラシャの分身そのものなのだ。


*京都大徳寺に、細川ガラシャの墓があるという。
 紅葉の名所となっている。


*夕紅葉の名句には、三橋鷹女の俳句がある。
 『この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉』