クリスマスプレゼント


クリスマスプレゼントをクラブのママから頂いた。
「BEST SPIRITUAL100」というCDと、
「月に恋」ネイチャープロ編集室 編 のふたつ。
ママの所感によると、
このCDを聴きながら、「月に恋」を読むと癒されるとのことだった。
ママさんは繊細な性格で、感受性も豊かな女性だ。
ミューズ(詩神)の匂いがする。
このクリスマスプレゼントも、
私の俳句や短歌の趣味を斟酌しての、適切な贈り物と拝察した。
「月」は好きだ。
そこはかとない美しさがある。
柴田淳の「紅蓮の月」や絢香の「三日月」など月の歌が好きだ。
花は、月下美人に魅力を感じる。


CDは「アヴェ・マリア」(バッハ)
夏の最後のバラ(庭の千草)(ムーアのアイルランド民謡)
グレゴリオ聖歌」天よ高みの露のごとく、
「いつもあなたのそばにいるから」(ロバート・プライスマン)
などが収められている。
クラシックあり、黒人霊歌ありの美しいメロディーと歌声が心を透明にしてくれる。
月光に輝くクリスタルのようだ。


「月に恋」は、月にかたる、月をよぶ、月にきく、月をうたう、月をしる、
の各章から構成されている。
月をテーマにした、写真と、詩、短歌、俳句など、
アンソロジーが散ればめられている。
例えば「月にかたる」では、月の女神 アルテミスのことが書かれ、
ギリシャの宮殿が月光に浮かび上がる幻想的な写真が添えられている。


「月の女神アルテミスは、弓矢を肩に森を歩く美しい神。ギリシャ神話の
最高神ゼウスと美しい女神レトとのあいだに生まれた娘。
芸術と光明の神アポロンの双子の妹です」
「月に恋」より抜粋。


「月によぶ」の章では、短歌や俳句など、
日本の月を中心に文章と写真を掲載している。
この「月に恋」にも引用されている西行の和歌、


ねがはくば花のしたにて春死なむそのきさらぎの望月のころ


に、私は共鳴する。
桜狂いの西行にふさわしい、耽美的な歌だと思う。
しばらくは、「BEST SPIRITUAL100」を聴きながら、
「月に恋」の写真と数々の短文と詩を読む、
スピリチュアルな日々が過ごせるだろう。