顔のワイシャツ


今日は、神田〜神保町界隈をぶらぶら歩いた。
神田小川町の「顔のワイシャツ」で、ワイシャツを二枚購入した。
イタリア製の生地のブルーのワイシャツと、
黒のストライプのワイシャツだ。
黒のストライプのワイシャツは、襟のストライプがお洒落。


「顔のワイシャツ」は坊主頭の笑顔の男性が、
看板に描かれていることで有名なワイシャツ専門店。
看板の顔は、御主人の似顔絵。
大阪道頓堀のグリコの顔に似ている。
私がお会いした御主人は、顔のワイシャツの看板の顔とは少々違い、
坊主頭ではなく、普通の髪型だった。
店内にガスのアイロンがあり、懐かしい。
御主人と、昔の神田、神保町の話をした。
私は、駿台予備校の夏季講習の思い出の話をした。
「顔のワイシャツ」の御主人は、
アテネ・フランセで、フランス語を、習っていたそうだ。
このアテネ・フランセに併設されている、文化センターで上映された、
日大芸術学部の卒業映画を、観に行ったことがある。
イングマール・ベルイマンのような映画があり、印象に残った。


その後、イタリアンでランチをして、
三省堂書店で本を購入した。
丸山真男リベラリストの肖像」苅部直
「日本の思想」丸山真男
「仕事とセックスのあいだ」玄田有史・斎藤珠里著
丸山真男は、学生時代から興味があった政治学者だ。
「日本の思想」も再読になる。
「仕事とセックスのあいだ」は、セックスレスと働き方とかかわりを、
男性と女性の著者が、それぞれ論じている。


駿河台下の交差点に来たとき、
急にタイムスリップしたような錯覚に襲われた。
今は、近代的なビルに変わった明治大学が、
昔の明治大学となり、幻のように浮かんだ。
「安保粉砕」「三里塚闘争勝利」
などのタテカンが並んでいた時代。
学生運動は、すでに衰退期ではあったが、まだその余波があった時代。
長髪の男子学生も多く、
女子学生は、ニュートラハマトラが流行っていた。
気持ちが学生時代に戻り、
中村雅俊の「ふれあい」のメロディーが、脳裡を流れた。