きょうの料理50年


 「きょうの料理50年」を視る。
 服部幸應平野レミグッチ裕三などがゲストで出演。
 時代を映す100レシピを紹介。


きょうの料理」と「キユーピー3分クッキング」を小さい頃視ていた。
きょうの料理」も「キユーピー3分クッキング」とも、
軽快なテンポの音楽で、番組が始まる。
きょうの料理」の、冨田勲作曲のテーマ音楽は、ほのぼのしたメロディー。
そういえば、「笑点」も耳に残るテーマ音楽だが・・・・


料理の先生では、村上信夫陳建民土井勝辻嘉一小林カツ代
などが印象深い。


帝国ホテルの料理長、村上信夫
村上信夫のハンバーグは、特に美味しそうに見えた。
ハンバーグの真ん中は、少し凹にして、調理する。
そんな彼のアドバイスで、形の良いハンバーグを作れるようになった、
主婦も多いのではないか。
福福しい村上信夫の顔は、料理人らしい風貌だ。


四川料理の第一人者、陳建民
陳建民のコック帽の被り方が、独特だった。
頭の上に、ちょこんと置いたようなコック帽と、
広い額のバランスがコミカルで、親しみ易かった。


アシスタントでは、村松真貴子アナウンサーのファンだった。
少し下がり目なのだが、そこが優しく愛嬌がある。
美人というより、石鹸の匂いのする、どちらかといえば清潔感のある、
おかさんといった感じの女性だった。
村松真貴子さんは、現在、食育の講演などをしている。


日本の伝統料理、おせち料理を大切にすべきだとの話があった。
戦後、日本人の食は、大きく変化していった。
その中で、おせち料理を家庭で作らなくなっている。
一年の始まりの料理を手料理で。


季節を料理に活かす。
料理は、歳時記でもある。
旬の食材は美味しい。
舌と目で季節を感じる楽しみ。


単身赴任が増えると、自炊の料理や、
成人病が増えると、成人病に合った料理を紹介した。
時代のニーズにあった、調理を工夫した。


昭和50年代になると、本格派の料理の紹介もされるようになる。
フォン・ドゥ・ヴォーの作り方。


また、男子も厨房に入る時代になり、
男の料理も紹介された。
吉村作治氏は、自らのコーナーを持つほどの腕前。


平成になると、鉄人ブームとなる。
道場六三郎陳健一などが登場する。


カリスマ主婦の栗原はるみや、韓流ブームや「チャングムの誓い」の影響で、
韓国料理などが紹介された。
シンプルな素材の塩昆布の煮方、七草粥の作り方。
スローライフの見直し。
「春いっぱいのクラムチャウダー」が美味しそうだった。
アサリと春野菜の味が画面から伝わる。


未來に残したい料理のなかで、平野レミが作った、
鯉のぼりを模した、ちらし寿司が鮮やかだった。
「キッチンから幸せの発信」 平野レミの言葉が好いなと思った。
「一汁一菜」の大切さを服部幸應が語っていた。