植木等の誠実
植木等氏が3月27日に、呼吸不全で亡くなられた。(享年80歳)
私にとって、植木等は、コメディアンより、俳優としての印象が強い。
勿論、ハナ肇とクレージーキャッツ時代の「スーダラ節」も記憶にあるが・・・
植木等の人物像は、一様に真面目であるとの評価が高い。
芸能人というと、破天荒な人生を歩んでいる芸人も多いなかで、
植木等は、誠実な人柄であった。
あの泳ぐような植木等の独特のポーズも、実に誠実に演じていた。
クレージーキャッツの中では、
ドリフターズの加藤茶のような存在ではなかったか・・・・
バンドでいえば、メインボーカル。
1990年の紅白歌合戦の「スーダラ伝説」は凄かった。
他の一流歌手達を、植木等は完全に食ってしまった。
まさに、植木等のワンマンショーだった。
私の思い出の曲である、浜口庫之助作詞・作曲の「花と小父さん」も、
植木等は歌っている。
伊東きよ子の歌で、有名な曲だ。
浜口庫之助はこの作品を、植木等をイメージして、作ったらしい。
植木等は、サザンオールスターズの桑田佳祐や三宅裕司などにも、
影響を与えている。
青島幸男も鬼籍の人となり、
植木等、青島幸男と、明るい高度経済成長時代の人々が亡くなり、
昭和は遠くなりにけり、そんな感慨が胸に去来した。