扇子の季節


私の会社では、夏の贈答用に扇子を贈っている。
これが、事の他好評な贈り物になっている。
京都名扇「山岡白竹堂」の扇子。
1718年(享保3年)創業の京扇子の老舗。
屋号は、文人画家富岡鉄斎による。


男物は若鮎の絵柄。
女性物は、薄紅暈かしをあしらっている。
扇子独特の、白檀に似た香が雅。


扇子は扇ぐと涼やかにして暑さを和らげる。
また、日本舞踊や能楽の小道具でもある。
和装の女性が懐刀の代用として帯に扇子を挿す。
扇子は、投扇興(とうせんきょう)といった粋で雅な遊びにも使用される。
技には「源氏物語」などまことに優美な名前がある。


扇子は、重要なお得意先や同業者の社長、役員にお渡ししている。
毎年恒例にしており、楽しみにしている方も少なくない。
「重宝してます」とか、
「センスの良い扇子(せんす)ですね」
とオヤジギャグを飛ばす社長さんもいる。
扇子は別名末廣とも呼ばれ、
末廣がりから、商売繁盛など縁起が良い品物だ。
また、コンパクトであり、団扇より高級感と品がある。


会社の贈答用の扇子は、男物がメインだが、
ご夫人用も僅かながら注文しており、
秘書や社長のご夫人に喜ばれている。