最強の敵


人間の最大の敵は、己自身かもしれぬ。
武田晴信(市川亀冶郎)は、己の影に怯える。
山本勘助内野聖陽)は、そんな晴信の胸中を慮り、いさめの言葉を進言。
しかし、そんな家臣の言葉に、ますます意地になり村上攻めを急ぐ晴信。
由布姫(柴本幸)から、晴信の本音を聞く勘助。
それは、負けを知らぬ、晴信の不安と焦燥。


今回の板垣(千葉真一)の言葉は、
武田節、人は石垣、人は城に通じる。


「親方様自信を持ちなされ」


「親方様の優れたところは、親方様の心で人を動かすことです」


父のような温かな重臣の諌言に、晴信の心情が揺れる。
板垣は、「若は、一人じゃないのです」
と、心の底から訴えたかったのではないか・・・・・