風林火山

勘助の最後

山本勘助(内野聖陽)の最後は、ことの他あっさりしていた。 勿論、過去の回想シーンで、様々な名場面もフラッシュバックしたが・・・・ 最終回の「川中島の戦い」も、やはりメインは、 武田信玄と上杉謙信であろう。 両雄、竜虎の戦いにダイナミズムがある…

関東出兵

長尾景虎(ガクト)は、上杉憲政(市川左団次)を奉じて、 関東に出兵する。嘗て、関東管領が収めていた、関東を平定するため、 北条氏康(松井誠)を討伐へと下る。 義と秩序を重んじる、景虎のスピリットか・・・・ 一方、由布姫(柴本幸)の忘れ形見、四…

信玄暗殺

今週の「風林火山」は、宇佐美と今川家の権謀術数に、 武田家と勘助(内野聖陽)が翻弄された。 権謀術数渦巻く戦国の世、長尾景虎(ガクト)の重臣宇佐美(緒形拳)の、 命を受けて、平蔵(佐藤隆太)は駿河にむかう。 宇佐美は、駿河の今川に預けられてい…

入道誕生

今週の「風林火山」は、勘助と晴信が出家姿が印象的。 武田晴信(市川亀治郎)が剃髪し、武田信玄となる。 家臣である山本勘助(内野聖陽)も、髪を丸める。 亀治郎信玄、聖陽勘助とも入道姿がよく似合っている。 リツ(前田亜季)は、勘助に思慕を抱き、養…

軍師と軍神

今週の「風林火山」は、軍師と軍神の心の旅であった。 人間、進むばかりでなく、ふと歩みを止め、自らを省みることがある。 心の迷宮を彷徨う、軍師と軍神。 山本勘助(内野聖陽)は、由布姫(柴本幸)の死の傷心から旅立ち。 時を同じくして、長尾景虎(ガ…

姫の死

今回の「風林火山」は、由布姫に死が訪れてしまう。 勘助の心の女神、由布姫。 由布姫(柴本幸)は、血を吐き、病に冒される。 由布姫の心は揺れるが、山本勘助(内野聖陽)に嫁を娶ることを約束させる。 山本家の行く末を案じての、由布姫の決断だった。 一…

三国同盟

今週の「風林火山」は、勘助の嫁取りから物語が始まる。 山本勘助(内野聖陽)は、主君である武田晴信(市川亀冶郎)らに、 嫁を娶るよう進められるが、のらりくらりかわし、 なかなか首を立てに振らない。 ただ、少々リツ(前田亜季)の、恋のアタックにタ…

川中島 竜虎激突

いよいよ武田晴信(市川亀冶郎)と長尾景虎(ガクト)の対決。 この武田軍と長尾軍の戦いは、 山本勘助(内野聖陽)と宇佐美定満(緒形拳)との軍略の闘いでもある。 二人の軍師は、知謀湧くが如き名参謀。 この、「風林火山」では琵琶が効果的に使われてい…

悋気(りんき)

由布姫(柴本幸)の悋気(りんき)に山本勘助(内野聖陽)は翻弄される。 『軍神は女神に弱い』 武田晴信(市川亀冶郎)が、新たな側室を持ったことで、 由布姫の嫉妬心に火がついた。 晴信は、君子危うきに近寄らずと言ったところで、 由布姫に近ずこうとは…

救う心

人間は、神仏に救われるのか、 否、人間は人間によって救われるのか・・・・ 長尾景虎(ガクト)と山本勘助(内野聖陽)の議論にしばし考えさせられた。 今回の「風林火山」は、二人の卓越した武将の禅問答でもあり、 実践的な心理学でもあるように思えた。 …

毘沙門天

長尾景虎(ガクト)の一種神憑りの演技が光る。 同じく大河小説の「天と地と」の、 石坂浩二演じる上杉謙信も、正攻法の演技で良かった。 ガクトは、そのカリスマ性が、景虎(謙信)のシャーマンな性格とコラボする。 景虎の荒ぶる魂は、毘沙門天の化身であ…

男の器

武田晴信(市川亀治郎)は、上田原の合戦で、初めて戦に負ける。 晴信は、板垣(千葉真一)甘利(竜雷太)の大切な重臣を失う。 甲斐へ引揚げようとしない晴信。 退却をしない晴信は、心中は動揺していた。 そんな晴信に、母の大井夫人(風吹ジュン)より、…

両雄死す

今回の「風林火山」で、板垣信方(千葉真一)、甘利虎秦(竜雷太) の武田軍団の両雄を、晴信は失う。 何故か板垣の壮絶な最後に、「戦国自衛隊」の、 千葉真一が重なった。 「戦国自衛隊」の千葉真一は、 戦国の世にタイムスリップした自衛隊員だった。 板…

最強の敵

人間の最大の敵は、己自身かもしれぬ。 武田晴信(市川亀冶郎)は、己の影に怯える。 山本勘助(内野聖陽)は、そんな晴信の胸中を慮り、いさめの言葉を進言。 しかし、そんな家臣の言葉に、ますます意地になり村上攻めを急ぐ晴信。 由布姫(柴本幸)から、…

後北条氏

松井誠演じる北条氏康が良かった。 科白回しに切れがあり、山本勘助演じる内野聖陽とは、 趣の違う武将を好演している。 松井誠は、女形も見事。 粋な男伊達も良し。 松井誠は、浅丘ルリ子と、二十歳近い年の差で、お付き合いをしているが、 あまり違和感を…

女心

柴本幸の由布姫が、回を重ねるごとに演技に艶が出てきている。 「姫は女になったのです」 という侍女の言葉。 柴本幸の由布姫も、大人の女性の業に揺れる演技となってきた。 武田晴信(市川亀冶郎)も山本勘助(内野聖陽)も、 女心はなかなか理解できない。…

運命

武田晴信(市川亀冶郎)は、由布姫(柴本幸)を側室に迎えると重臣に宣言。 山本勘助(内野聖陽)だけが、由布姫の側室に迎えることに、賛成する。 一方、晴信の妹、禰禰(桜井幸子)は、衰弱し亡くなる。 父親の仇の側室になることなど、常識外であろう。 …

天国と地獄

山本勘助(内野聖陽)は由布姫(柴本幸)を逃がす。 しかし、武田晴信(市川亀冶郎)は、由布姫を側室にと望む。 由布姫は勘助に、真実の瞳を見る。 勘助は、由布姫を生かすため、敢て悪者になり、 由布姫を裏切る役割を演じる。 由布姫に遥かなる憧れを胸に…

勘助の筋書き

戦国の世とは、喰うか喰われるかの厳しい世の中。 武田に降伏した諏訪頼重(小日向文世)は、妻の禰禰(桜井幸子) と共に、甲府に護送される。武田家当主の晴信(市川亀冶郎)は、 頼重の嫡男の寅王丸こそ、諏訪家の当主だと言明する。 それは、取りも直さ…