信玄暗殺


今週の「風林火山」は、宇佐美と今川家の権謀術数に、
武田家と勘助(内野聖陽)が翻弄された。


権謀術数渦巻く戦国の世、長尾景虎(ガクト)の重臣宇佐美(緒形拳)の、
命を受けて、平蔵(佐藤隆太)は駿河にむかう。
宇佐美は、駿河の今川に預けられている、諏訪家の遺児、寅王丸(柿本佑)
を利用して、信玄(市川亀治郎)の暗殺を謀る。
父殺しの信玄を、寅王丸の憎悪を呼び覚まし、
暗殺させるように、仕向ける計画。
公暁を利用して、鎌倉三代将軍、源実朝を暗殺させたといわれている、
北条氏のよう。


戦国の世は、合戦もあり、こうした暗殺計画もあり。
とても人間臭い愛憎模様が絡み合っている。
寅王丸は、信玄の甥。
妹の忘れ形見でもある。
亡くなった由布姫(柴本幸)にとっては、異母姉弟


今回は、萩乃(浅田美代子)が、義信の身代わりになり、
寅王丸の復讐の刃の犠牲になってしまった。
微かに笑みを浮かべ息を引き取った姿が印象的だった。



骨肉相食む戦国の世は非情ゆえに、人の情けが身に染みるのかもしれない。
平蔵(佐藤隆太)の、心の揺れは、人間の良心の発露のような気がする。