両雄死す
今回の「風林火山」で、板垣信方（千葉真一）、甘利虎秦（竜雷太）
の武田軍団の両雄を、晴信は失う。
何故か板垣の壮絶な最後に、「戦国自衛隊」の、
千葉真一が重なった。
「戦国自衛隊」の千葉真一は、
戦国の世にタイムスリップした自衛隊員だった。
板垣の和歌を唱えながらの最後は、現実離れしているだろう。
戦争の真っ只中で、和歌を唱える余裕など無いといえばそれまでだ。
しかし、日本古来の武士の様式美を演じる千葉真一は素晴しい。
武士道とは、死ぬることとしても、
だからこそ、刹那に生きるきる武士の美意識と死生観に、
共鳴するところもある。
「若」
板垣の今生の一言。
板垣にとって晴信は、最後まで、
「親方様」でなく愛する「若」だったのかも知れぬ。
