運命

武田晴信(市川亀冶郎)は、由布姫(柴本幸)を側室に迎えると重臣に宣言。
山本勘助内野聖陽)だけが、由布姫の側室に迎えることに、賛成する。
一方、晴信の妹、禰禰(桜井幸子)は、衰弱し亡くなる。


父親の仇の側室になることなど、常識外であろう。
現代の日本の常識では、考えられぬ仕儀。
戦国の世の倣いとはいえ、なんと酷いこと。
憎しみ、恨み、怨嗟、様々な感情が渦巻く中、
気高き由布姫は、自害ではなく生きる道を選ぶ。
由布姫は聡明な娘。


「失望の中にこそ大望が生じる」
勘助の言葉に由布姫の心は動かされる。
「運命(さだめ)」と、語る由布姫。
「そなたの言うとおり武田に入りましょう」
由布姫は晴信の側室になることに、心を決める。


柴本幸は、俳優、柴俊夫と女優の真野響子の娘。
母の真野響子より、きつい感じの印象がある。
真野響子は、母性というか、柔和な雰囲気があった。
勿論、役柄や演出の影響もあろうが・・・・