歌伝説岸洋子の世界を視る。
私の岸洋子の思い出は、何といっても「希望」だ。
希望と言う名の あなたを訪ねて
遠い国へと また汽車に乗る
「希望」の歌詞のなかで、「隣の席に貴方が居れば」
というところで、胸が苦しくなる。
恋人が隣に座っている、そんな幻を見るようだ。
確かに、演歌でも泣けることがあるのだけど、
シャンソンの切なさとは、違う。
岸洋子は、歌のために、愛する男性と別れた。
丁度、「夜明けの歌」が流行った頃。
エディット・ピアフに心酔し、
シャンソンの道を歩んだ、岸洋子。
越路吹雪と岸洋子、
日本のシャンソンの女王。