悪役の仮面


どんど晴れ」も、加賀見屋の存亡の危機。
そんな加賀見屋を乗っ取る、
ドラマのヒール役を、石原良純が好演している。
石原良純演じる秋山は、善人なれど悪役の仮面を被る男。


秋山がブラインド越しに、チラッと外を覗くところが、
叔父である石原裕次郎の「太陽にほえろ」のボスのようだった。
石原良純もすでに、裕次郎がボスを演じていた年齢。
当初彼は、石原裕次郎の甥、石原慎太郎の息子ということで、
鳴り物入りで、映画デビューした。
正統派の二枚目で売り出した。
ところが、思うような人気はでなかった。
そうした、低迷していた時期を乗り越え、
試行錯誤しながら、彼なりに芸能活動を続けてきた。
気象予報士の資格を活かし、天気予報を担当したり、
バラエティーに出演したりと、多方面で活躍している。


山口百恵と結婚直後の三浦友和も、
百恵との、ゴールデンコンビのイメージ脱却で、苦労していたように思う。
最近の彼は、渋い演技になり、温かさも演技に出てきた。
純情きらり」でのヒロイン桜子(宮崎あおい)の父親役は、なかなか良かった。


さて、石原良純の話しに戻そう。
何よりも、俳優として、バイプレヤーの実力も身につけつつある。
父親である、東京都知事石原慎太郎とは、別の道を歩んでいる。
脇役ながらキラリと輝く俳優でいてほしい。