波乱の花見


今回の「篤姫」は、島津斉彬高橋英樹)と奥方の英姫(余貴美子)との、
夫婦のやり取りが興味深かった。
夫と妻との心のすれ違い。
特に、妻の女心がせつない。
女として、夫である斉彬に見てもらいたいと、
思えば思うほど、冷たい態度に出てしまう妻、英姫。
自らの、プライドとコンプレックスが、
素直に夫への愛として、表現できない。
篤姫宮崎あおい)から女心をアドバイスされ、
斉彬は、妻と二人だけの夜桜見物をする。
二人は、一献交わしながら、
心を通じ合うのだった。


花見の席で、水戸の烈公、徳川斉昭江守徹)を、
激怒させたに見えた篤姫だったが、実は心をわしづかみにしていた。
相手の懐深く飛び込む篤姫
とうとう、斉昭に将軍家の輿入れを承諾させる。
それにしても、「大日本史」を読破した篤姫には感服する。
あれだけの、膨大な書物を読むのは大変だろう。
まして、己の血肉とするには・・・・・


篤姫役の宮崎あおいが、どこか「純情きらり」の桜子と重なることがある。
人々の心の窓を開く、不思議な魅力があるところが・・・・