待つ試練


昨日、大河ドラマの「篤姫」を見て、身につまされたのが、
待つことの、試練であった。


篤姫宮崎あおい)は、将軍家へのお輿入れ直前に、
安政の大地震のため、婚儀が二年も伸びてしまう。
侍女の幾島(松坂慶子)は、そんな状況を焦るが、
篤姫は、穏やかな心であった。
このような試練こそ、将来の苦難に備えた自己鍛錬だと、
幾島に語る。
最近、水戸黄門の歌のように、


      『後から来たのに追い越され 
          泣くのがいやなら
           さあ 歩け』


そんな状況が、私に続いていた。
年齢が若いということで、表彰基準を満たせず、
私より年長ではあるが、同期の方が先に、
業界の表彰対象者となったことで、少々心穏やかでなかったからだ。


幾島と同じように、焦りがあったのだ。
目先の事にとらわれて、
なかなか達観した気持になれなかった。
今回、試練を将来の苦難に備えた、
自己鍛錬とする篤姫の姿勢に感銘した。
篤姫に「度量」の大きさを感じた。