徳川の妻

男として愛する女性に、
「貴方を誇りに思う」
と言われたら、これはまさに男冥利に尽きる言葉だと思う。
篤姫（宮崎あおい）は、家定（堺雅人）に公方さまだからではなく、
一人の男性として、
自分自身にとっての「日本一の男」だと告げる。

篤姫は、徳川家の家族としての自覚し、
家定の妻であることを強く胸に刻む。
徳川家の妻としての道を歩むことを決意する。
そのことで、島津斉彬（高橋英樹）の意に背くことと考える、
老女の幾島（松坂慶子）と溝が深まる。
一方、家定は篤姫の政（まつりごと）への才能を認め、
大老候補の面接に同伴させる。

家定と篤姫は、良き人生のパートナーとして歩みだすのだが、
家定の体は病に蝕まれていた。
家定も斉彬も自らの死期を予感して、
それぞれ、篤姫に願いを託している。
家定は、次期将軍徳川慶福の後見役を、
斉彬は、渾身の思いを込めて綴った文に・・・・

篤姫と家定が抱きあい、今回の「篤姫」は終了した。
時代は、風雲急を告げ、
篤姫にも、更なる悲しみと試練が襲うとしていた。