龍馬死すとも
玉木宏演じる坂本龍馬に、初めは少々違和感があったが、
回を重ねるとともに、玉木龍馬が存在感を増してきた。
自由闊達な龍馬を玉木宏は、好演していたと思う。
今回は、帯刀(瑛太)と龍馬との盟友としての友情、
勝海舟(北大路欣也)と龍馬との師弟愛を、
大政奉還という歴史的転換を軸に描いていた。
徳川幕府は、260年続いた政権を朝廷に返上した。
蛇足だが、それにしても260年の徳川時代は長かったと思う。
徳川時代が終焉して、まだ140年・・・・・
徳川時代の概ね二分の一に過ぎない。
明治・大正・昭和・平成と、大きく時代は変わっている。
暗殺者に切られながらも、前のめりに進もうとする龍馬。
まさに、龍馬らしい最後であった。
天璋院(宮崎あおい)は、命を賭けて大奥を守ると宣言する。
和宮(堀北真希)はじめ大奥の皆は、天璋院のこの言葉に、
意気を感じ、団結する。
本寿院(高畑淳子)、和宮も天璋院を大奥の主と認め、
頭を垂れるのであった。
リーダーとしての類希な資質を持つ、天璋院篤姫。
北条政子か天璋院か・・・・・
世が世なら、天璋院は尼将軍になっていたかもしれない。