無血開城


西郷(小澤征悦)の心を動かす手立てを模索する天璋院宮崎あおい
幾島(松坂慶子)の西郷の心を動かす人物は、
殿しかいない、その言葉に閃く。
天璋院は、島津斉彬高橋英樹)の手紙を勝海舟北大路欣也)に託す。


西郷は、勝の言葉に耳は傾けるが、
江戸城攻めを決行することに決意は変わらない。
西郷が座を立ち上がり、話は決別と思いきや、
勝は天璋院から託された斉彬の手紙を西郷に手渡す。
その手紙に西郷は恐れおののく。
西郷は江戸城攻めを思いとどまる。
これで、江戸城無血開城の道が開けた。


歴史に「もしも」という言葉があるのなら、
無血開城が実現しなければ、
新政府側のイギリス、幕府側のフランスを巻き込み、
日本は内乱状態になったかもしれない、
それほどの、危機が迫っていたのではなだろうか。



西郷(小澤征悦)の言葉、
「あの方(天璋院)にはいつも敵わぬ」
まさに天璋院の戦法は、柔よく剛を制すの勝利か・・・・


今回家定(堺雅人)が、冥界から現に登場して天璋院を叱咤激励する。
家定を見送る、天璋院の憂いを含んだ、愛しげな眼差しが美しかった。


いよいよ、徳川家存続のため江戸城明け渡しに応じることを、
大奥の女中一同に宣言する天璋院
「家定公が残したかったのは徳川の心じゃ」
大奥の皆は、徳川家の家族であり、
最後まで天璋院が見届けると告げる。