代打議長


昨日は、業界の理事会の議長を務める。
本来は、別の理事が議長を務めるはずだったが、
当日欠席したため、急遽議長に選任された。
決算と予算及び事業計画の承認という重要議題ということで、
なかなか難しい議事の舵取りを迫られた。


大手企業の副社長の質問が鋭く、
会長も答弁に窮するところもあったが、
他の理事の助け船もあり、
無事、全議案通過した。
代打議長を無事こなし、
大役も果たせて一安心だったが、
心の中は、様々な葛藤があった。


同期で理事になった方が、来年大臣表彰を授与されるとの、
おめでたい知らせが事務局より報告された。
同期の理事が社会的評価を受ける、
これは喜ばしいことだ。
ただ、私の中に不満も残っていた。
大臣表彰は、50歳以上という年齢制限で、
いまだ若すぎるということで、私は受賞の対象外となっていること。
年齢は努力してもどうすることもできない。


鷹揚に構えていればいいのだろうが、
どこかで、年功序列の年齢制限に納得できない自分があり、
また、そんな料簡の狭い自分を省みては、
少々自己嫌悪になってしまう。
毀誉褒貶(きよほうへん)にジタバタしない、
そんな精神力があればなと、率直に思う。