御館(おたて)の乱
お船(せん)役の常盤貴子が良い。
お船は男勝りで女丈夫だが、
どこか女らしい優しさがある。
「そなたが鬼になるならわたしは夜叉になる」
と兼続(妻夫木聡)を励ますお船。
お船の瞳が光る。
信長(吉川晃司)の首に手をまわし、
「鬼になるのです」
と囁く、くの一初音役の長澤まさみ。
同じく大河ドラマ「功名が辻」で長澤まさみが演じた、
くの一小りんを彷彿させた。
どちらも男を手玉に取る小悪魔・・・・・
それにしても、景勝(北村一輝)も景虎(玉山鉄二)もハムレット状態だ。
進むべきか退くべきかそれが問題だ、そんなジレンマに苛まれている。
彼らの自発的判断というより、
家臣のパワー或いは、思惑で突き動かされている。
鉄砲が鳴り響き、越後を二分する争い、御館(おたて)の乱の火蓋が切られた。