言葉のノスタルジー


「JIN」を読み進むうち、村上もとか向田邦子が重なる事があった。
向田邦子の「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」の、
会話の端々に、失われつつある昭和の言葉があった。
セピア色だけど燻し銀の如く輝いている。
村上もとかの世界はどこか向田邦子の世界に通じる。
それは、言葉のノスタルジーでもある。


村上もとか向田邦子も、
古き良き言の葉を、わたしたちに蘇らせてくれる。