寒の入り


   みどり児の
    白きうぶ着の
      寒の入り


通勤の電車で、
白い産着の赤ちゃんを見かけた。
産着はふわふわして羊の毛のようだった。
お母さんが愛しげに顔を見つめたり、
頭を撫でていた。
小寒を過ぎ大寒までが、
最も寒さの厳しい時期となる。
赤ちゃんの白い産着を見ていたら、
そういえば寒の入りであることを思い出した。



※ 「みどり児」は生後間もない乳幼児のこと