日時計


   裸木の
    日時計となる
      影絵かな


平林寺の雑木林を歩いた。
只々歩いた。
雑木林は葉を落し裸木になっていた。
纏ったものをすべて取り去った木々を感じながら、
わたしの気持ちも裸になっていた。
一瞬時が止まり、
裸木の影が日時計になっていた。


裸木(はだかぎ)は冬になって落葉を終えた樹木。
        俳句では冬の季語。