湯の香


   いく度か
    湯の香に目覚め
        露の宿


「いくたびか ゆのかにめざめ つゆのやど」


草津を旅した。
枕が変わったからだろうか、
いく度も夜中に目覚める。
窓は閉めていたが、寝室にかすかに湯の香りが・・・
湯の町の風情を感じた夜だった。


季語は露の宿。
季節は秋。