梅川の曼珠沙華


  梅川の
   血脈なりし
    曼珠沙華


  曼珠沙華
   恋のしずく
    血のしずく


  曼珠沙華
   梅川吉三の
    冥途かな


近松門左衛門原作「冥途の飛脚」梅川をモチーフに俳句にしました。
季語は曼珠沙華(まんじゅしゃげ)で秋。


梅川は遊女。
飛脚の吉三郎は恋する梅川を遊郭から見受けするため、
お客の金に手をだしてしまう。
それは悲劇の始まりだった。