お七の雪

 
   雪の夜の
    火あぶり覚悟の
        半鐘打つ


  淡雪や
   濡るるお七の
     襟ぼくろ


   風花の
    鈴ヶの森の
      お七かな


井原西鶴原作 好色五人女より「お七」を俳句にしました。

季語は風花で冬。

鈴ヶ森(すずがもり)は江戸時代に存在した品川宿の南にあった刑場。