『 ヨットより一握の骨流しけり 』


昭和六十二年(1987)七月十七日に、石原裕次郎は永眠した。
享年52歳であった。
裕次郎はヨットが好きだったという。
青年時代は、船乗りになる夢を抱いていたそうだ。
兄、慎太郎氏は「海を見るたびに裕次郎を思い出してやって下さい」と出棺の挨拶をした。
裕次郎と海、そして愛して止まなかった父への思ひ。
裕次郎の身魂は海へと還ったのだろうか。
私は、そんなことを徒然に思いながら、俳句にしていました。
兄、慎太郎氏は語る。
「私も弟も海が好きでした。
 海は私たちの
 人生にとっての
 光背でもありました。」


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