宮内庁御用達

宮内庁御用達という言葉を、明治生まれ、東京生活の
長かった祖母はよく口にした。
「あそこの品物は宮内庁御用達だから間違いない。」と。
祖父が、近衛師団に配属されていたことも、
祖母が、宮内庁御用達を贔屓していた要因だっのかも知れない。
現代の消費者は、バブルのころから急速にブランド志向が
強くなった。
それは、日本の物というより、西欧のブランド物が主流だ。
そして高額なものが多い。
宮内庁御用達とは、皇族の方々がお使いになっている由緒ある
商品を扱うお店である。
安価ではないが、良質な品を適正な価格で提供している。
生活の中で、少しでも気品のある物を身につけたい、
そして、長く使いたい、そんな方々にとっては、
日本人のための、日本のロイヤルブランドではないだろうか。
私は、味噌の仙台味噌醸造所(東京品川)ネクタイは田家(東京銀座)
鞄のタニザワ(東京銀座)たぬき煎餅(東京麻布十番)などで購入する。
食べ物、身につける物など、比較的身近な商品が多い。
少し、値段は張るが、目が飛び出るような値段ではない。
インターネットでも購入できる品物もある。
たぬき煎餅を、愛国製茶の玉露で食べれば、
これまた格別だろう。
タニザワのクラシカルな鞄は、それを所有している方に、
誠実な印象を与える。
観劇では、歌舞伎、宝塚歌劇団
スポーツでは、国技の相撲が好きだ。
そうした志向が、宮内庁御用達に惹かれるところかもしれない。
古くて新しい、宮内庁御用達の品物をお使いになってみては・・・・