男の友情

今日は、「純情きらり」の一週分を視た。
冬吾(西島秀俊)と達彦(福士誠治)の二人に男の友情を感じた。
「自分だけ幸せになっちゃいけない。」
と言う達彦に、
「言いわけだべ。」
と冬吾言う。
戦地から帰ってきた達彦を、兄弟のように、
優しく、厳しく冬吾は励ましている。
冬吾の津軽弁は、温かい味噌汁が、
五臓六腑に染み入るように、
悴んだ、ささくれ立った達彦の心を氷解させる。
達彦は、緊張すると、少し唇を噛み締める癖がある。
良家の若様タイプの繊細な性格だ。
冬吾は無頼派だが、朴訥(ぼくとつ)にして、温かい芸術家だ。
そんな性格の異なる二人だが、
桜子(宮崎あおい)を通して友情にも似た絆が生まれてる。
男同士は、好いものだ。



9月16日(土)の「純情きらり


「桜子、淋しい思いをさせてごめんね。」
「もう二度と、淋しい思いはさせない、俺と一緒になってほしい。」
達彦(福士誠治)が、名字の「有森」ではなく、
再び「桜子」と名前で呼びかけ、プロポーズする。


白無垢の花嫁衣裳の桜子(宮崎あおい)。
清純無垢を表す「白」は、これからどんな色にも染まります、
そんな意味があると言う。
「おとうさん、おかあさん、いってまいります。」
亡くなった父母に嫁ぐ挨拶する桜子。
そして、有森家の人々にも嫁ぐ挨拶をする。
有森家のひとりひとりの人たちが、はなむけの言葉を送る。
『櫻咲く春、桜子は輝くような花嫁になりました。』
竹下景子の優しい語りが、印象に残った。