中性脂肪と赤字財政

村上龍の「カンブリア宮殿」に出演した、
総裁候補、安倍晋三麻生太郎谷垣禎一、三氏の、
財政再建の取り組みへの答弁が、
いまひとつ迫力を欠いていたように思えた。
そこで、赤字財政とメタボリック症候群を比較検討して、
述べてみたい。


北極の氷が痩せると、先進国の人々の中性脂肪が増える。
二酸化炭素の排出量の多い国は、同時に肥満の多い国でもある。
高カロリーの消費は、地球温暖化に影響している。
米国は、京都議定書に調印しない最もエネルギーを消費する国だ。
米国も日本も、国家財政は、かなりの借金財政となっている。
借金という中性脂肪に犯されてつつある、経済大国。
経済のメタボリック症候群に悩む、アメリカと日本。
日本では、1965年(昭和40年)に国債を発行して以来、
打出の小槌のように、国債が国家財政に使用されてきた。
入るお金(歳入)と出るお金(歳出)の均衡を揺るがす、
魔法の劇薬、赤字国債
庶民が、消費者金融から借金をしたようなものだ。
急場の資金調達が、常習化してしまった。
経済のメタボリック症候群を、今回の総理候補の方々は、
どのような処方箋で改善するのか。
八代将軍徳川吉宗の「享保の改革」のような、
中興の祖として改革を断行するのか。
エネルギーの大量消費と国家財政の破綻の危機。
北極の氷が痩せると、日米両国の赤字が太る。
そんな、経済の法則は後免被りたい。