風花(かざはな)


『風花のこの胸この髪ささやけり』


冬の晴れた日、どこからともなく雪が舞うことがある。
ちぎれた雪雲から、
北国の山を越え、風に流され飛んでくる雪の華、風花。
風花(かざはな)とは、なんと美しい季語だろう。
肩先に胸に、そして髪に舞い降り、
刹那の命を終える風花たち。
恋を囁く冬の妖精