桜を感じる


桜(サクラ)の便りが、日本列島のあちらこちから届きはじめた。
東京でも桜が開花した。


桜は、日本人に甘美な胸騒ぎを呼び覚ます。
尋常でなくなる事がある。
桜は、日本人にとって特別な花だ。
俳句では、「花」といえば「桜」と同じ季語だ。
櫻は、日本人の人生観、取り分け死生観に多大の影響を及ぼしてきた。


西行は、女性より桜を愛した男。
二十三歳で出家した西行
桜の魅力に取り付かれた西行法師は、
人生を桜に捧げた。


西行のように、桜を感じたい。


私の好きな西行の「花」の和歌。


春風の花を散らすと見る夢は 心のうちぞ苦しかりける 「山家集


願はくば花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月の頃 「山家集