年上の女(ひと)


兼続(妻夫木聡)とお船常盤貴子)とは、
お互い反発しあいながらも、どこか気になるようだ。
兼続は、年下ゆえに、少々お船に見くびられる。
「泣き虫」
「そなたには、まだ女は早い」
などなど、兼続を一人前の男として認めないといったところ・・・
そうした、お船の態度に歯軋りする兼続。
お船は、弟のようでほっとけない、それでいてどこか一人の男としても、
兼続を意識し始めている。
お船が兼続にちょっかいをだすのは、
どこか男の子が、気になる女の子をからかう心理に似ている。
男勝りのお船らしい。


「姫だとて、おなごはおなご」
と言って兼続を見つめるお船
年上の女の色香を漂わせているお船に、
純情な兼続はどうしていいのか分からず、
驟雨の中に飛び出してしまう。


一方、景虎玉山鉄二)と華姫(相武紗季)は、
美男美女のお似合いの夫婦。
戦乱の道具として扱われ、親の愛情薄い景虎は、
心の乾きが、深い傷となっていた。
そんな景虎の孤独を優しく受け止める華姫。


戦国の世は、革命児信長(吉川晃司)が台頭する。
信長は合理主義者。
謙信(阿部寛)は、義を重んじ、
精神的なものを大切にする文科系武将・・・・・


今回は、初音役で長澤まさみが登場。
功名が辻」のくの一小りんを髣髴させる小悪魔役。
長澤まさみは、妻夫木聡とは映画「涙そうそう」で共演している。