炎ごと揺るるガラシャとなりにけり
「日本史サスペンス劇場」を見る。
『今日は、もうひとつの天地人・細川ガラシャ・・・・
愛を貫いた美しい貴婦人明智光秀の娘が生きた壮絶38年』
細川ガラシャに学生の頃から魅力を感じていた。
三浦綾子の「細川ガラシャ夫人」も読んだ。
ある特別な思い入れもあった。
美しき殉教者。
贖罪と宿命の人。
崇高な貴婦人。
牡丹のような大輪の花。
ただ、私の中では、風花の美しさ、
それでいて、炎のごとき女性(にょしょう)
そんな想念もあった。
北川弘美演じるガラシャもなかなか良かった。
夏目雅子が演じたらとか、
斉藤由貴も適役ではないかとか、
そんな思いもある。
戦国時代を生きた悲劇の女性、
お市の方、千姫、淀の方、そして細川ガラシャ、
炎の中、宿命の十字架を背負いガラシャは昇天したのか・・・・
『炎(ほむら)ごと揺るるガラシャとなりにけり』
細川屋敷が火の海となり、
十字架の前で祈るガラシャをイメージして俳句にした。