あこがれのたんぽぽ


   あこがれのたんぽぽ活ける遊女かな


「JIN−仁−」の花魁(おいらん)野風が、
たんぽぽを見つめる姿を俳句にした。


咲(綾瀬はるか)にたんぼぼの姿を重ねる野風(中谷美紀
お互いに自分にない物を求め、憧れる。
野風は、咲にたんぽぽの純粋さ、
野の花のような美しさを感じている。
咲は、野風の匂うばかりの美貌に、
羨望を覚えている。
確かなのは二人とも仁(大沢たかお)に好意を抱いていること。


龍馬(内野聖陽)の、
「光あるところには影がある」
という言葉が印象深い。


仁のこんな言葉も、
「この世界に対する執着がない
だから何一つリアルに感じられないのだ
俺はもう死んでいるのかもしれないな」


咲が仁の手を握り叱責(しっせき)する。
「あたりまえです、先生は生きているのですから」