木下闇(こしたやみ)


    武蔵野の
     水脈現るる
       木下闇

(むさしのの すいみゃくあるる こしたやみ)


    月の暈
     震えて閉じる
       睫毛かな


(つきのかさ ふるえてとじる まつげかな)


木下闇(こしたやみ)は夏の季語
木が茂ってその木陰が暗いこと


月の暈は秋の季語
月に暈が掛かり光の輪ができること